●工事用電気設備設計施工

　新規の建築を始める、そこには1本の電線さえ無いかもしれません。 旧いビルを解体して新たにビルを建て替える、そこにはタワークレーンなど大型重機の電源が無いこともあります。
　私たちには建設中の建物に適切な工事用電力を供給し、管理する設計・施工のノウハウがあります。現場での長年の実績を全員が共有し、質の高いサービスを提供いたします。
　また、旧来のやり方を続けるだけではなく、新たな取り組みを目指して、指示されたことのみでなく常に現場を観察し、積極的にVE案を提案する事によりコスト抑制にも努めています。

１.受変電設備工事

　建設工事現場で必要な電力を確保し安全に供給する事が目的の工事です。
　また、受変電設備は単に高電圧を受電し、電圧を下げるのみでなく、落雷や漏電などの事故の際には変電設備・使用機器の双方を保護し、波及事故を防ぐ目的もあります。受変電設備にトラブルが起きると建物、施設全体が停電し、OA機器、情報機器、機械類が使用できなくなり社会にも、企業の経営にも大きな影響を及ぼすことがあります。時代の変化に応じ、私たち電気技術者はこれからも重要な役割を担います。

２.幹線設備工事

　設計仕様によって異なりますが、工事現場で受電した電力をタワークレーン、動力ポンプや工事用エレベーター、照明器具・工具に供給するための工事で、受電設備から入ってきた電力を現場の状況に合わせて各設備、機材に分配するための分電盤設置を行い安定した適正電力を供給します。また、電気配線ルートの確保は動力系だけでなく、制御系やその他の知識も求められます。

３.照明設備工事

　工事現場内外全ての照明設備の設置、交換等の工事です。建物内部の現場照明、道路照明・防犯灯などのほか、休憩所や現場事務室など安全確保のためにも現場に必要なすべての明かりを設置・管理します。また出来上がった建築施設にLED照明、電飾などの照明器具などの接続、取付け工事も行います。

４.揚重機電源工事

　大きな規模の建設現場でよく見ることができるタワークレーンや、資材引き上げ機（揚重機）に必要な大容量電気を確保・管理する電源工事です。負荷の大きい機器のための設備ですから、確実な技術と注意を要求されます。

５.メンテナンス工事

　どのような現場でも安全施工が当然ですが、電力供給が不安定だと大きな事故につながります。設置された受変電設備、幹線設備などの定期パトロール、随時点検を行い機器および設備などの老朽化や劣化を早期に発見し、現場によっては器具の改修・交換で、常に安全な現場を守る努力が実施されています。